副業ブログが会社にバレた。

正直、終わったと思った。

ところが上司に呼ばれて話を聞いたら、怒られるどころか「で、うちのHP、見てくれない?」と言われた。

この記事では、副業ブログが会社にバレた経緯から、会社HPのSEO担当になってからやったこと、実際に検索順位が動いた話まで書く。「ブログで身につくスキルが本業でも使える」というのは、体験してみないとなかなか信じられない話だと思う。実例として読んでもらえれば。

  • 副業ブログが会社にバレる「よくある経緯」
  • 会社HPのSEOを改善するためにやった3つのこと
  • ブログスキルが本業で評価された、その瞬間の話

ブログ歴6年・製造業のシステムDX部門勤務のよっちんが実体験をもとに書いています。

どうバレたのか

きっかけはシンプルだった。

同僚が「XServerビジネスってどうなの?」と調べていたら、検索結果に僕のブログが出てきた。しかもその記事、弊社のサーバー移行の話をかなり具体的に書いていた。「これ、絶対うちの会社の話じゃん」と思われたらしい。

それが上司の耳に入り、ある午後に「ちょっといいですか」と声をかけられた。

「ちょっといいですか」は職場最恐の5文字。

会議室に入ると、上司がPCを開いて僕のブログを表示していた。会社名こそ出していなかったが、文脈を知っている人間には一発でわかる内容だった。

「これ、お前のブログだよな」

「……はい」

沈黙。3秒くらいだったと思う。体感では30秒だった。

「で、これで稼いでるの?」

「少しだけ……」

「うちのHP、こういうふうにできる?」

——え?

怒られると思っていたら、仕事を頼まれた

叱責でも懲戒でもなく、「依頼」だった。

上司いわく、会社HPの問い合わせが全然来ない。Googleで社名を検索しても3ページ目に出てくる。新卒採用のページは2年前から更新されていない。そういう状況を「なんとかしたいけど、誰もわからない」と思っていたタイミングで、僕のブログが引っかかったらしい。

「副業でWebやってるなら、業務でもやってくれ」という、割と乱暴な論理だった。ただ、正直に言うと——嬉しかった。

副業を「隠す後ろめたさ」が、「会社に貢献できるスキル」に変わった瞬間だった。

引き継いだ会社HPの惨状

担当を引き継いで最初にやったのは、現状把握だった。

Googleサーチコンソールを開いたら、そもそも登録されていなかった。Googleアナリティクスも設定途中で止まっていた。HTMLは手書きで、スマホで表示するとボタンが半分はみ出していた。

メタディスクリプションは全ページ空白。titleタグは「株式会社〇〇 | トップページ」が全ページ共通。ページの読み込みに5秒以上かかる。

個人ブログで「やってはいけない」と学んだことが、全部そろっていた。

逆に言うと、これは伸びしろしかない。副業ブログで身につけた知識を全部使えば、確実に改善できると確信した。

実際にやったSEO施策3つ

1. Googleサーチコンソールとアナリティクスを正しく設定する

まず「現状が見えない状態」を解消した。サーチコンソールにドメインを登録し、XMLサイトマップを送信。Googleアナリティクス(GA4)も設定し直した。

設定後2週間もすると、どのキーワードで何位に表示されているか、どのページが一番見られているかが数字で見えてくる。「なんとなくダメそう」だったものが、「このキーワードが圏外で、このページのCTRが低い」という具体的な課題に変わる。

会社HPのSEOを改善したい方は、まずここから始めるのが鉄則です。

2. 全ページのtitleとメタディスクリプションを書き直す

「株式会社〇〇 | トップページ」を全ページ共通で設定している会社は、今でも多い。Googleにとってはページの区別ができない状態で、これだけで大きな機会損失になる。

各ページで「誰に向けた」「どんな情報があるか」を30文字前後で書く。これは個人ブログのタイトルの付け方とまったく同じ発想だ。ブログで毎回やっていたことを、会社HPにそのまま応用した。

製品ページ・採用ページ・会社概要それぞれで検索意図は違う。採用を探している人は「〇〇 求人」「〇〇 採用」と検索する。製品の問い合わせは「〇〇 メーカー」「〇〇 精密加工 愛知」のようなローカルキーワードで来る。それぞれに合わせてtitleを書き分けるだけで、サーチコンソールのCTRが明らかに変わった。

3. Googleビジネスプロフィールを整備する

これが意外にも一番効いた施策だった。

「社名 + 地域名」で検索したとき、Googleマップに表示される情報——写真、営業時間、電話番号、Webサイトリンク——これが未更新のまま放置されていた。住所が旧本社のままになっていたのには正直焦った。

プロフィールを整備して、製品カテゴリの説明と写真を追加した。その後、「〇〇 精密 愛知」という検索で上位に入るようになり、月に数件だった問い合わせが増えた。

BtoB企業のSEOはローカル検索が命。Googleビジネスプロフィールの整備は後回しにしがちだが、費用ゼロで問い合わせが増える最速の施策のひとつ。

3ヶ月後、何が変わったか

施策を実施してから3ヶ月後のサーチコンソールの数値で、変化があったのは以下の点だった。

  • 会社名での検索順位:3ページ目 → 1位(当然ではあるが、以前は出てこなかった)
  • 採用ページのインプレッション:ほぼゼロ → 月300前後
  • Webサイト経由の問い合わせ:ほぼゼロ → 月2〜3件

数字だけ見ると「たった月2〜3件」に思えるかもしれない。ただ、BtoBの精密加工メーカーとしては、月2件でも受注につながれば十分すぎる成果になる。上司には素直に「ありがとう」と言ってもらえた。

何より、「会社HPに検索から人が来る」という状態が初めて作れたことが大きかった。

副業で培ったスキルは「本業でも使える」

ブログを6年やって思うのは、副業で身につくスキルは汎用性が高いということだ。

SEOの基本的な考え方——「誰が」「何を知りたくて」「どんなキーワードで」検索するかを考える力——は、会社HPでも採用ページでも製品紹介ページでも同じように使える。ブログで毎記事やっていたことが、会社HPで「専門知識」として機能した。

「副業がバレると怒られる」というイメージは確かにある。実際、就業規則的にグレーな会社も多い。ただ、スキルを証明する実績があれば、むしろプラスの評価につながることもある。少なくとも僕の場合はそうだった。

「副業で稼ぐこと」より「副業で何ができるようになったか」の方が、本業では価値がある。

もし副業ブログをやっていて「会社にバレたらどうしよう」と不安に思っている人がいれば、バレ方と文脈次第では、むしろ武器になることもある。少なくとも、きちんと成果を出しておくことが大前提だけど。

会社HPをWordPressに移行した話(おまけ)

SEO改善と並行して、会社HPをWordPressに移行した。それまでは業者が作った静的HTMLで、文言を1文字変えるのにも業者への連絡と数週間の待ちが発生していた。

個人ブログで使っていたXServerビジネスに法人契約し、WordPressテーマはSOLARISを採用した。コーポレートサイト向けのデザインで、トップページのブロック構成が直感的に組めるのが決め手だった。

移行後は、お知らせやコラムを自分たちで更新できるようになった。業者依存のWebサイト運営から脱却できたのも、ブログ運営の経験があってこそだと思っている。

まとめ:副業ブログは「隠すもの」じゃなくなってきた

  • 副業ブログは会社HPに貢献できるスキルセットになる
  • SEO・タイトル設計・コンテンツ更新——全部ブログでやることと同じ
  • バレたとき大切なのは「成果を出した実績があるかどうか」

副業は怒られるもの、隠すものというイメージがまだある。ただ、スキルを証明できていれば話は変わる。ブログで書いてきたことが、現実の会社の課題解決につながったとき——正直、これが一番テンション上がった瞬間だったかもしれない。

もし「副業ブログを始めたい」「ブログで何が身につくか知りたい」という人がいれば、こちらの記事も読んでみてください。

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