コーポレートサイトをWordPressで作ろうとEmanonを調べていると、必ず直面するのが「BusinessにするかPremiumにするか」の選択です。
価格差は一見5,000円程度に見えますが、親テーマの費用を含めた実質コストで比べると話が変わります。さらに機能面の差は思った以上に大きく、用途を間違えると「こっちにすればよかった」と後悔します。
この記事では、法人のシステム推進室でWebサイト整備を担当してきた僕が、EmanonBusinessとPremiumの違いを5つの視点で整理しました。購入前に5分だけ読んでおくと、ミスのない選択ができます。
- EmanonBusinessとPremiumの実質コストの差(これが重要)
- 機能面での5つの決定的な違い
- あなたのサイト用途にはどちらが合うか
結論を先に言うと、「コーポレートサイト専用ならBusiness、オウンドメディアも兼ねるならPremium」です。ただし実質コストで比べると差が縮まるので、最後まで読んでほしい。
目次
結論:こんな人はBusiness/こんな人はPremium
迷っている時間がない人のために、先に結論を出します。
✅ Emanon Businessが向いている人
・コーポレートサイト(会社案内・採用・サービス紹介)が主目的
・ブログやオウンドメディアは不要、またはサブ的な位置づけ
・コストをできるだけ抑えたい(実質22,600円)
・すでに Emanon Pro を持っている
✅ Emanon Premiumが向いている人
・コーポレートサイトとオウンドメディアを一体運用したい
・セミナー・LP・採用情報など複数の専用ページが必要
・スティッキーCTAやポップアップなど高度なCV施策を使いたい
・多言語展開を視野に入れている
どちらが「優れている」かではなく、サイトの用途と将来の拡張計画で決まります。以下で各項目を詳しく解説します。
→ Emanon Business 公式サイト(¥12,800)|Emanon Premium 公式サイト(¥27,800)
EmanonBusinessとPremiumの基本スペック比較表
まず全体像を把握するために、主要スペックを並べて確認します。
| 項目 | Emanon Business | Emanon Premium |
|---|---|---|
| 価格(税込) | ¥12,800 +親テーマ Emanon Pro ¥9,800 | ¥27,800(単体完結) |
| 実質コスト | ¥22,600 | ¥27,800 |
| テーマ構造 | Emanon Pro の子テーマ | 単体テーマ+子テーマ付属 |
| 主な対象 | コーポレートサイト | コーポレート+オウンドメディア |
| CTA機能 | 標準CTA | 無制限・スティッキー・ポップアップ |
| カスタム投稿 | 基本のみ | セミナー・LP・採用情報など多数 |
| ファーストビュー | カスタマイザーで設定 | 6パターン(動画・スライダー等) |
| 多言語対応 | なし | あり(最大6言語) |
| WooCommerce | 対応 | 対応 |
| 構造化データ | 対応(JSON-LD) | 対応(JSON-LD、FAQ・Eventも) |
| 付属プラグイン | Emanon Blocks | Emanon Premium Blocks |
| 付属コンテンツ | なし | 37ページPDFガイド付属 |
| ライセンス | GPL 100% | GPL 100% |
| マルチドメイン利用 | 可 | 可 |
| 必要なWordPress | 6.9以上 | 6.9以上 |
| 必要なPHP | 8.3以上 | 8.3以上 |
→ Emanon Business を見る|Emanon Premium を見る
価格の違い:実質コストで比べると差は5,200円
価格の見方で多くの人が誤解するのが、Emanon Businessの表示価格 ¥12,800 だけを見て安いと判断してしまうことです。
Emanon Businessは「Emanon Proの子テーマ」として設計されており、利用するには親テーマのEmanon Pro(¥9,800)が別途必要になります。
¥5,200 の差でPremiumの機能がすべて使えると考えると、コスト差はそれほど大きくありません。一方、すでにEmanon Proを持っているなら、Businessの追加購入費用は¥12,800 だけで済むため、一気に割安になります。
購入前に「今Emanon Proを持っているかどうか」を確認するのが、選択の第一ステップです。
機能の違い5つ:ここで用途が分かれる
①CTAの充実度:Premiumは「仕掛け」が段違い
Emanon Businessにも基本的なCTA(コール・トゥ・アクション)機能は備わっています。問い合わせや資料請求への誘導など、コーポレートサイトとして必要な導線は一通りカバーできます。
Premiumが大きく上回るのは、CTAの種類と制御の細かさです。
- CTA登録数が無制限
- 記事末尾の標準CTA、スクロールに追従するスティッキーCTA、メルマガ連携の3タイプ
- スティッキーCTAは6つのレイアウトバリエーション+フェードインアニメーション
- 離脱検知ポップアップ(ページを閉じようとした瞬間に表示)
オウンドメディアでコンテンツを積み上げながらリード獲得まで回したい場合、Businessでは機能が不足します。「記事を読ませてそのまま問い合わせに誘導する」という設計をするなら、Premiumを選ぶ理由はここです。
②カスタム投稿タイプ:Premiumはサイト設計の幅が広い
Emanon Premiumには最初から複数のカスタム投稿タイプが組み込まれています。
- ニュース・お知らせ
- セミナー・イベント情報
- 資料請求・ホワイトペーパー
- セールス・ランディングページ
- 製品・サービス紹介
- 採用情報(求人)
弊社でコーポレートサイトを作ったときも、「採用ページをブログ記事とは別管理にしたい」「セミナー情報を一覧表示したい」という要件が後から出てきました。プラグインで追加することもできますが、テーマに最初から組み込まれている方が表示崩れのリスクが低く、運用がシンプルです。
採用情報や製品紹介のページを将来追加する可能性があるなら、最初からPremiumにしておいた方が後悔しないと思います。
③ファーストビューのデザイン自由度
Emanon Premiumはトップページのファーストビューに6種類のパターンが用意されています。
- アニメーションヘッダー
- 画像スライダー
- フルスクリーン動画
- その他3パターン
Emanon Businessはカスタマイザーから画像とテキストを流し込む形で設定します。コーポレートサイトとして十分な見栄えは確保できますが、動画ヘッダーや凝ったスライダー演出はPremiumの領域です。
製造業・士業・コンサルティングなど「信頼感の演出が最優先」のサイトでは、Businessの落ち着いたデザインで十分なケースも多いです。「動きで印象づけたい」「競合に差をつけたい」なら Premiumを選びます。
④多言語対応:グローバル展開にはPremiumだけ
Emanon Premiumはhreflangタグの設定に対応しており、最大6言語(サブディレクトリ方式)のマルチリンガルサイトを構築できます。Emanon Businessにはこの機能がありません。
海外拠点向けのページや、インバウンド対応を検討しているなら、Premiumが前提になります。国内専用サイトであればどちらでも問題ありません。
⑤付属コンテンツ:Premiumは37ページのマーケティングガイドが付く
Emanon Premiumには「WordPressで収益化する仕組みの作り方」という37ページのPDFが付属します。テーマの操作ガイドではなく、Webマーケティングの設計書として使えるコンテンツです。
テーマ選定の決め手にはならないかもしれませんが、社内でサイト運営の考え方を共有するときに役立ちます。Businessにはこの付属物はありません。
Emanon Businessを選ぶべき人
- 会社案内・サービス紹介・採用の3ページ構成で完結するサイトを作りたい
- ブログやオウンドメディアは別サイトで運用する、またはそもそも不要
- すでにEmanon Proを購入済みで、コーポレートサイト用のデザインだけ追加したい
- コストを抑えつつ、WordPressらしいコーポレートサイトを短期間で立ち上げたい
- WooCommerceを使ったECとコーポレートを一体運用するが、マーケティング機能はシンプルでいい
シンプルなコーポレートサイトであれば、Businessで機能的に困ることはほとんどありません。構造化データやCTAも標準で入っており、SEOと問い合わせ獲得の基本は押さえています。
コーポレートサイトとしてのEmanonの評判が気になる方は、こちらの記事もあわせて確認してみてください。
Emanon Premiumを選ぶべき人
- コーポレートサイトとオウンドメディア(ブログ・事例)を同一ドメインで運用したい
- セミナー告知・資料請求・採用情報など、複数の専用ページを整備していく計画がある
- スクロールしても追従するCTAや離脱ポップアップでCV率を改善したい
- 海外拠点向けページや多言語対応が必要
- 動画やスライダーを使ったリッチなファーストビューで差別化したい
- Emanon Proをまだ持っておらず、これから一から始める(実質差額が¥5,200のため)
「最初はシンプルでいいけど、後から機能を追加したい」という想定なら、最初からPremiumにしておく方が安全です。後からBusinessからPremiumに乗り換えるコストと手間を考えると、差額¥5,200は先行投資として合理的です。
僕が法人サイトを一から作るとしたら、迷わずPremiumを選びます。コンテンツマーケティングをやるかどうか「まだ決まっていない」段階でも、後から後悔しない方を選ぶのが正解です。
なお、TCDのSOLARISやGENESISなど他の法人向けWordPressテーマとの比較を検討している方は、以下の記事も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
- Emanon BusinessはEmanon Proなしで使えますか?
使えません。Emanon BusinessはEmanon Proの子テーマとして設計されており、動作にはEmanon Pro(¥9,800)の導入が必須です。購入前に必ず確認してください。
- Emanon Premiumはブログに使っても大丈夫ですか?
使えますが、Premiumはコーポレートサイトとオウンドメディアの一体運用に最適化されています。純粋なブログ用途だけなら、AFFINGER6やSWELLのようなブログ特化テーマの方が機能が充実しています。
- 1つの購入ライセンスで複数サイトに使えますか?
BusinessもPremiumもGPL 100%ライセンスで、マルチドメイン・マルチサーバー利用が可能です。ただし商用利用にはEmanonの別途ライセンス(Emanon Commercial License)への同意が必要になる場合があります。詳細は公式サイトで確認してください。
- 購入後にBusinessからPremiumへ乗り換えはできますか?
技術的には可能ですが、テーマ切り替えに伴うデザイン調整・カスタマイザー設定のやり直しが必要です。購入後の返金は対象外のため、将来の拡張を見越しているならPremiumを最初から選ぶことをおすすめします。
- EmanonはTCDテーマと比べてどうですか?
TCDはデザインの多様性と業種別テンプレートが強みで、デザイン重視のコーポレートサイトに向いています。EmanonはCTA・構造化データ・カスタム投稿など「Webマーケティング機能」に力点が置かれています。見た目で選ぶならTCD、機能で選ぶならEmanonと考えると整理しやすいです。
まとめ:Emanon BusinessとPremiumの違い
📌 まとめ
- 実質コストはBusiness ¥22,600 / Premium ¥27,800で差額は¥5,200
- BusinessはEmanon Proの子テーマ。Premium は単体で完結する
- CTAの充実度・カスタム投稿・多言語はPremiumが大きく上回る
- シンプルなコーポレートサイトならBusinessで十分。オウンドメディア兼用ならPremium
- 「将来どうなるかわからない」場合は¥5,200の差でPremiumを選ぶ方が後悔が少ない
EmanonはTCDなど他の法人向けテーマと比べて、Webマーケティング機能の実装コストが低いのが最大の特徴です。「WordPressを自分たちで管理しながら、リード獲得の仕組みも整えたい」という会社に向いています。
コーポレートサイトのWordPressテーマ選びで他の候補も検討している方は、こちらの比較記事もあわせてどうぞ。
法人IT担当の立場から言うと、「今は不要でも後で必要になる機能」がほぼPremiumに集まっています。稟議1回で通してしまうなら、最初からPremiumにしておく方が現場の判断としては正解です。
→ Emanon Business 公式サイト(別途 Emanon Pro が必要)

