海外のアフィリエイトASP「CJアフィリエイト(CJ Affiliate)」に登録してみました。CJはアメリカ発の大手ASPで、日本のASPでは扱っていない海外のソフトウェアやサービスの案件がそろっています。

ただ、実際に登録してみると、英語の税務フォームや日本の銀行が選べない支払い設定など、つまずくポイントがいくつもありました。この記事では、ぼくが実際に登録したときの画面を使って、アカウント情報の入力から広告主への申請までを順番に解説します。

CJアフィリエイト登録前に用意するもの

途中で止まらないように、先にこのあたりを準備しておくとスムーズです。

  • 運営しているブログやサイト:プロパティ(宣伝に使うサイト)として登録します
  • 住所と名前のローマ字表記:税務フォームや口座情報で使います。名前はパスポートと同じ綴りにしておくと安心です
  • マイナンバー:税務フォームの「海外の納税者番号」で使う場合があります(入れない選択もできます。後述)
  • 米ドルの受取口座:CJは日本の銀行に直接振り込めないので、Wiseなどで米ドル口座を用意します

手順1:ネットワークプロフィールの説明を書く

最初に、広告主に見せる自己紹介文(説明)を入力します。250文字以上が必須です。広告主は提携するかどうかをここで判断するので、次の内容を盛り込むのがおすすめです。

  • どんなジャンルのサイトを運営しているか
  • 読者層(年代、職業など)
  • どうやって商品を紹介しているか(レビュー、比較記事など)
  • 月間PVやSNSのフォロワー数などの数字
  • これまでのアフィリエイト実績や提携しているASP

CJは海外の広告主が多いので、日本語の説明の下に英語版を続けて書いておくと、読んでもらえる可能性が上がります。英語の例文はこんな感じです。

Japan-based blogger running [サイト数] WordPress sites about [ジャンル]. I review products based on real, hands-on use. Monthly page views: [PV数]. Main readers are [読者層]. Existing partners include Amazon Associates, Rakuten, A8.net, and ValueCommerce. I welcome brands looking to reach Japanese consumers.

手順2:税務フォーム(W-8BEN)を選ぶ

次に、アメリカの税務フォームを提出します。日本に住んでいる個人ならW-8BENを選びます。

フォーム対象
W-9アメリカ人(米国の納税居住者)
W-8BENアメリカ国外に住む個人(日本在住の個人ブロガーはこれ)
W-8BEN-Eアメリカ国外の法人などの事業体

個人事業主として活動していても、法人を作っていなければW-8BENで大丈夫です。

W-8BEN-Eを選んでしまったときは

「最終受益者である組織」「第3章ステータス(法人・パートナーシップ…)」という項目が出てきたら、それは法人向けのW-8BEN-Eです。入力せずに「取り消し」で戻り、W-8BENを選び直してください。ぼくも最初はこちらを開いてしまいました。

手順3:W-8BENに名前と住所を入力する

W-8BENの入力欄は日本語で表示されますが、中身は英語(ローマ字)で入力します。

入力欄入力する内容
最終受益者である個人の氏名ローマ字で「名 姓」(例:Taro Yamada)
生年月日カレンダーから選択
国籍Japan
永住国(1つ目)Japan
永住国(2つ目)ラベルが重複していますが、ここは都道府県(例:Osaka)
定住所の市区町村市区町村のローマ字(例:Osaka-shi)
定住所番地 → 町名の順(例:1-2-3 Kitamachi, Kita-ku)
郵便番号ハイフンありで入力(例:530-0000)

住所の英語表記は、細かい方から大きい方へ書くのが基本です。マンション名がある場合は先頭に「Room 101, ○○ Mansion,」のように付けます。

手順4:郵送先住所と納税者番号を入力する

  • 郵送先住所:定住所と同じなら、同じ内容をもう一度入力します
  • 米納税者番号(SSNまたはITIN):空欄でOK
  • 海外の納税者番号:日本の場合はマイナンバーを入れるのが一般的です

マイナンバーを海外企業に渡すのが不安な場合は、「海外納税者番号が法的に要求されていない場合」のトグルをオンにして、空欄で進める方法もあります。空欄でエラーになった場合だけ入力する、という順番で考えるとよいと思います。

手順5:租税条約の欄を入力する

日米租税条約を使うと、アメリカでの源泉徴収を0%にできます。アフィリエイト報酬は「事業所得」として扱われるのが一般的で、アメリカに拠点がなければ第7条(Article 7)が使えます。

入力欄入力する内容
居住者である国Japan
特別レートおよび条件Article 7 – 0% – Business profits (affiliate commissions)
追加条件の説明下の英文(200文字以内)
Resident of Japan with no U.S. permanent establishment. Affiliate commissions are business profits under Article 7; all services performed outside the U.S.

追加条件の説明は200文字まで

長い英文を入れると「200文字を超えています」と表示されます。上の例文は約150文字なので、そのまま使えます。

※税金の扱いは状況によって変わるので、不安な場合は税理士に確認してください。

手順6:署名して提出する

「署名をする能力があることを証明します」のトグルをオンにして、電子署名の欄に1行目の氏名とまったく同じ綴りで名前を入力します。「W-8BENを提出」を押せば完了です。W-8BENは3年ごとに再提出が必要なので、提出日をメモしておきましょう。

手順7:アカウント情報を入力する

入力欄入力する内容
組織名サイト名やブランド名(英語表記がおすすめ)。本名でもOK
住所W-8BENと同じ英語表記。2行目は建物名、なければ空欄
市区町村・都道府県・郵便番号W-8BENと同じ
電話番号先頭の0を取って+81を付ける(例:090-1234-5678 → +81-90-1234-5678)
ファックス空欄でOK
使用通貨USDのまま
言語・日付形式そのままでOK
初回検索結果を所在国に絞り込むオフ

「所在国に絞り込む」をオンにすると、広告主を検索したときに日本の広告主しか出てこなくなります。CJはアメリカの広告主が中心なので、オフにしておきましょう。

手順8:ユーザー情報の名前を登録する

ユーザー一覧を見たら、名前が「undefined undefined」になっていました。このままだと広告主からの連絡の宛名にもそのまま出てしまうので、左端の「⋮」から編集して名前を登録します。

  • ファーストネーム・ラストネーム:ローマ字(W-8BENと同じ綴り)
  • タイトル:任意。入れるなら Owner や Blogger など
  • パートナー連絡先:オンのまま(広告主からの連絡を受け取れます)
  • 汎用通信・広告主通信:全部オンのままがおすすめ(支払いや提携条件の変更の通知が届きます)

手順9:プロモーション用プロパティ(サイト)を登録する

ホームにあるチェックリストをすべて完了しないと、広告主に申請できません。ここで残っていたのが「プロモーション用プロパティを追加」と「支払情報を提示」でした。まずはプロパティから登録します。

「プロパティを作成」を押します。

プロパティのタイプを選ぶ

ブログなら「ウェブサイト」を選びます。選ぶとURLの入力欄が出てくるので、サイトのURLを入力します。

プロモモデルを選ぶ

ブログでの紹介なら、次の2つにチェックを入れておけば大丈夫です。

  • コンテンツ/ブログ/メディア
  • 製品比較、レビュー、ディスカバリー

プロパティ名・説明・タグを入力する

  • プロパティ名:サイト名とURL(例:My Gadget Blog (example.com))
  • 説明:サイトの内容と読者層を英語で。最大1500文字
  • 主要プロモーション用プロパティ:メインのサイトだけチェック
  • タグ:広告主が検索するキーワード。1つ入力するごとにEnter(例:gadgets、productivity、Japan)

ブログを複数運営している場合は、サイトごとにプロパティを登録しておくと、提携できる広告主の幅が広がります。

手順10:支払い情報を登録する

ここが一番つまずいたところです。CJは日本の銀行への振込に対応していないので、「銀行の国」のリストにJAPANがありません。

日本在住の人は、WiseやPayoneerで米ドルの受取口座を作って登録するのが定番です。ぼくはWiseを使いました。Wiseの登録方法は別の記事で画像付きで解説しています。

支払い方法は「CJ Payments」を選んで「続行」を押します(Tipaltiは「近日公開」でまだ選べませんでした)。

入力欄入力する内容
銀行の国UNITED STATES
最低支払金額50(最低額にすると早く受け取れます)
希望支払い通貨USD
口座種別当座預金(WiseのAccount type「Checking」)
ルーティング番号WiseのRouting number
口座番号WiseのAccount number
口座名義人W-8BENの名前が自動で入ります
銀行の正式名称Wiseに表示される銀行名(ぼくの場合はLead Bank)

最後に、銀行情報が正確であることに同意するトグルをオンにして「保存」します。チェックリストがすべて完了したら、ホームの「アカウントを有効化」を押します。

手順11:広告主のプログラムに申請する

アカウントを有効化したら、いよいよ広告主に申請できます。上のメニューから広告主を検索して、「プログラムに適用」を押し、プログラム規約に同意すれば申請完了です。

申請前に、規約の次のポイントは確認しておきましょう。

  • 報酬条件:何に対して何%もらえるか
  • Cookie期間:クリックから何日以内の購入が対象か
  • サービス可能エリア:日本が含まれているか
  • 禁止事項:リスティング広告の禁止など

チェックリストが終わっていないと申請できない

チェックリストが残っていると、このように申請できません。ぼくは先に申請ボタンを押してこのメッセージが出ました。

申請が完了すると、この画面が表示されます。あとは広告主の審査を待つだけです。審査状況は、広告主検索の「ステータス」で「保留中のアプリケーション」を選ぶと確認できます。

つまずきやすいポイント

「より低い申請承認の見込み」と表示される

登録したばかりで実績がないと、この表示が出ることがあります。承認率を上げるなら、その商品やジャンルの記事を1本書いてから申請するのがおすすめです。落ちても再申請できることが多いので、まずは申請してみても大丈夫です。

マイナンバーは入れたほうがいい?

W-8BENの「海外の納税者番号」には、日本の場合はマイナンバーを入れるのが一般的です。ただ、入れなくても通る場合があるので、気になる人はまず空欄で試してみてください。

口座種別の「当座預金」で迷う

WiseのAccount typeは「Checking」です。直訳は当座預金ですが、アメリカでは日常の入出金に使う口座のことで、CJでは「当座預金」を選びます。

まとめ

CJアフィリエイトの登録は、税務フォームと支払い設定さえ乗り越えれば、あとは画面の案内どおりに進められます。特に「W-8BENを選ぶこと」「租税条約でArticle 7を使うこと」「米ドル口座を用意すること」の3つを押さえておけば大丈夫です。

日本のASPにはない海外のツールやサービスの案件が多いので、IT系やガジェット系のブログを運営している人は、ぜひ挑戦してみてください。

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